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お金

投資について

投資とは、自分の持っているお金を有効に活用することです。例えば銀行に預けたり(預金)、株式や債券を購入したり、勉強して自分自身がより稼げるようにしたり。ほとんどの場合、将来的に収入を増やすことや生き易くなることを目的とします。

僕は自己投資としての読書に一番力を入れていますが、その次に力を入れているのが株式投資です。株式を購入すると企業の権利の一部を保有することができます。企業の業績が上がれば株式の価値が上がり純粋に利益になります。また利益を配当に回している企業の場合は株式の金額をは別に配当金を収入として得ることができます。

一方で企業価値が下がる様な事があったり、株式市場の心理的な変動により株式単価が下がったりした場合には、資産が目減りするというリスクもとても大きい投資方法になります。

しかし日本の株式市場においては(アメリカに比べて)大企業の生命力が高く、かつ高配当株式の企業に大企業が多いので株価が上がっていくような状態にあります。(もっとも、新興企業は利益を企業価値にガンガンつぎ込むことによって成長することを目的としているので配当0でも問題ないとは思います。)

この配当金を目当てとした株式投資を『高配当投資』を呼びます(まんまやんけ)

この高配当投資を行う際には早めに株式を所持していることが重要です。ここでこの『早めに』という部分を材料に【株をいつ買うか】について下記の通り考察します。 

早めに所持することが複利の効果的なことは分かっている。
問題は
その『早めに』という箇所はどのくらいなのかという話である。それを明確にすることによっていつ買うかが決まる。

まず株の長期保有による複利の効果的利用は単元未満であろうとも株式を所持し配当を受け取る事によって得られる。つまり『速さ』とは『配当を受け取ることのできるタイミングの速さ』なのである。配当を得られないのであればそれは別に速くない。ただ所持しているにすぎない。
もともと高配当株の長期保有による利益を考える場合、値上がりのタイミングは別に何の問題でもない。値上がりしようがしまいが、配当利回りがある程度を超えており、かつその見込める金額及び経営に関して減配、無配の起こる可能性が妥当(当然この場合減配や無配は可能性がゼロであることが望ましい)であるかという点だけが観点となるに値する。

しかしながら少しでも多くの配当を得たいと考える場合、すこしでも効率的に配当を得たいと考える場合は、やはり値が低位にあるタイミングでポジションを取りたいものである。そのため株価のチェックには余念がなくなる。
だが、果たしていつが値下がりのタイミングであろうか?いつが最も効果的な価格帯にある時なのであろうか?これらの疑問を解決する術は存在しない。なぜなら未来に何が起こるかは誰にも分からないからである。
チャート分析という手法がある。チャートの動きに際して次の値を想定する手法である。


ファンダメンタル分析という手法がある。企業の経営状況や決算情報から理論株価を推計する手法である。
このどちらも、株価を測る上で重要なのは間違いない。ただ、だからといって必ず思い通りになるとは限らない。未来の予見は不可能である。
この立場、すなわち未来の予見は不可能であるという視座に立つと、株式を買うタイミングは畢竟分からないという結論になる。ならばどうするか。

結論から言えば『配当権利落ち日までに買えばいつでも良い』である。
大体にして、購入する理由は高配当であることなのだから既にファンダメンタル分析はある程度行われている。チャートに関しても、値下がりしてきたタイミングさえ見極めれば(まるで逆張りの様な動きになるが)問題ない。いや、それすら本当は必要ない。なぜなら株価が下落していなくても配当利回りを確認している時点で既に購入の是非は決着しているからである。「できるだけ値下がりしていた方が良い」というのは微量の利回りに影響を及ぼすが、長期的には雀の涙であると言わざるを得ない。
だからいつでもいいのだ。権利落ちさえしていなければ。

それでは本題に入る。【株をいつ買うか】である。一見前述のとおりいつでも良いという答えが出そうではあるが、ここに問題として頭を出すのは株式購入のタイミング如何ではない。重要なのは貯蓄率の問題である。
余裕ある貯蓄は心に平安を与える。我々は少しの余裕を手元に持つだけで安定と選択肢と柔軟性を手にすることができる。待つべき時はじっと待ち、チャンスがきたら飛びつくことが出来る。自分の意志で人生を軌道修正できるようになる。
だが貯蓄だけにこだわると当の問題が現れる。【株を買うのはいつか】である。
この二つの論点のバランスを考える必要がある。
思うに、「株をいつ買うか」という問いは「貯蓄をいつ崩すか」という問いと等しい。投資は貯蓄になるべきであった資金によって成る。貯蓄は倹約によってその多くを手に入れられる。倹約とはしばし投資と同じ意味を持つ。倹約をいつまで続けるかという問いは凡そ永遠に等しい意味を持つだろう。生活水準を上げなければ貯蓄率は高まり、投資と倹約が同時に行われることが可能となる。それはすなわち総資産と自由資本の増加であり、生活によるストレスを排することがやがては可能となるだろう。
ではいつ買うか。それは『貯蓄が心に余裕を与えるに等しい値を超えた時』である。
つまり人によって違う。一銭も貯蓄はいらないという人は毎日のように株を買うといいだろう(もしも突然の悲劇に見舞われても彼はそれを躱すことすら出来ないだろうが)。
自分にとってその値はどこか。それを考えることは投資において最も重要な点である。そしてそれは、結局のところ生活水準をどの程度確保するのかという問いに他ならない。


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